火星からの月旅行(6)旅の終り(最終回)

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「祖母は今更火星に連れて帰れんな」
「連れて帰るおつもりだったのですか!?」
「可能性はあるかなと思ったんだ。無理だな。今のままが幸せだろう」
アミとサリは顔を見合わせた。
「おいくつぐらいなんです?」
「200歳ぐらいだな」
「「!!」」
「それじゃ宇宙旅行には…」
「反重力装置があるからいけるかと思ったが、環境の変化が大きすぎる」
「なぜ地球に行かれたのです?」
「地球への特使の補佐役だよ。でも海が気に入ってね。大ダコの友達もできたし」

ホテルのロビーに戻るとイーマウに電話が入った。超光速通信なのでリアルタイムだ。
「・・・そうか。わかった。調査ありがとう」とイーマウが言うのが聞こえた。

アミとサリはイーマウを見つめた。
「祖母が亡くなったそうだ」
「「・・・」」
「不思議な力が働くもんだな」
イーマウはそう言うと自分の部屋に戻っていった。

アミとサリは黙って見送るしかなかった。
SF
公開:20/09/23 16:21

わんにゃん( 大阪・京都 たまに東京 )

人生3度目の小説への挑戦です。最初は中高生の時でした。

R2.8.29 初めての利用から数日ですが、コメントされる喜びとコメントする楽しさが分ってきました。こじんまりとしたSNSみたいでいい雰囲気ですね。

フォロー返しは必ずします。コメント返しもします。

【入院】10.29(木)から心臓冠動脈バイパス術で入院します。術日は11.2(月です。
【手術】成功しました。皆様からの応援の賜物と厚く感謝申し上げます。心臓ICUから通信許可出ましたv
【退院】11.14(土)退院。応援有難うございます。ご心配おかけしました。
【他サイト】エブリスタhttps://estar.jp/users/581438913

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