トースト、G

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G,

モーニングルーティーン。お湯をわかす。コーヒーを入れる。トーストを、焼く。

G,
トーストに司令が入る。
いよいよ、この日が来たのか。

ブラックコーヒーを飲みながら、男はため息をつく。外は晴天、ため息は太陽が簡単に揉み消していく。暑い。それでも、太陽はようやくウォーミングアップを終えたぐらいのところだろうか。

体温計は、36.9度を示す。際どいようだか、いつもこのぐらいだ。これなら、特に問題はない。

G,
司令は絶対だ。

行くぞ。
男は声をあげた。

コーンフレークがはみ出た小さな男は言う。
牛乳がないなら、なんで昨日のうちに買ってこなかったんだ。
これじゃあ、ただのスナック菓子じゃないか。

G,
司令は絶対だ。
行くぞ。

男の声を、小さな男はさえぎった。
これじゃあ、ママのほうがいいじゃないか。

外は晴天、男のため息は太陽が簡単に揉み消していく。
その他
公開:20/09/22 19:56

きろひの、えう

ぼそぼそと創作話を書いています。

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