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花咲か良い爺の真似をして草木に花を咲かせようと灰を撒き散らした花咲か悪い爺は、殿様、家来の目や鼻の中に灰を入れてしまい牢屋に連れて行かれましたが、ようやく許されて釈放されました。
花咲か悪い爺は改心して一念発起し、村の役に立ちたいと灰を肥料に改良する研究を始めました。
数年が経ち、花咲か悪い爺は、凶作続きの畑に灰を撒き散らしました。そして数日後、耕した土に埋めた植物の種から芽が出て、すくすく成長し、農作物ができるようになりました。
その噂を聞いた殿様は、花咲か悪い爺を城に呼び、城内の桜の木々に花を咲かせるよう命じました。
すると春でもないのに、花咲か悪い爺が撒き散らした灰で桜の木々に花が咲き、見事に満開となりました。
花咲か悪い爺は、殿様からもらった褒美を村に寄付したところ、村民からの要請で村長になり、村の発展に尽力しました。
花咲か悪い爺は、偉人として村の郷土史に名前を残しています。
花咲か悪い爺は改心して一念発起し、村の役に立ちたいと灰を肥料に改良する研究を始めました。
数年が経ち、花咲か悪い爺は、凶作続きの畑に灰を撒き散らしました。そして数日後、耕した土に埋めた植物の種から芽が出て、すくすく成長し、農作物ができるようになりました。
その噂を聞いた殿様は、花咲か悪い爺を城に呼び、城内の桜の木々に花を咲かせるよう命じました。
すると春でもないのに、花咲か悪い爺が撒き散らした灰で桜の木々に花が咲き、見事に満開となりました。
花咲か悪い爺は、殿様からもらった褒美を村に寄付したところ、村民からの要請で村長になり、村の発展に尽力しました。
花咲か悪い爺は、偉人として村の郷土史に名前を残しています。
その他
公開:20/09/21 07:00
花咲か爺
灰
殿様
家来
村
肥料
凶作
農作物
偉人
郷土史
1975年奈良県生駒市生まれ。奈良市で育つ。同志社大学経済学部卒業、慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。
田丸雅智先生の作品に衝撃を受け、通勤中や休日などで創作活動に励む。
『ショートショートガーデン』で初めて自作「ネコカー」(2019年6月13日)を発表。
読んでくださった方の琴線に触れるような作品を紡ぎだすことが目標。
2022年3月26日に東京・駒場の日本近代文学館で行われた『ショートショート朗読ライブ』にて自作「寝溜め袋」「仕掛け絵本」「大輪の虹列車」が採用される。
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