僕の戦役

「ありがとう」
彼女はそう告げ、遠くへと旅立ってから２０年の時が経った。
彼女とは１２の頃に両親の紹介で出会い彼女が家桜として生涯を僕と約束した。僕はとても大切な用事がある。行かなければ僕は殺されるかもしれない。といって君を困らしてばかりいた。彼女の事をそっちのけで私はそれを優先してしまった。
彼女は優しかった。この僕を笑って毎日見送ってくれ帰りは出迎えてくれた。あの時に戻れるならと思った時もある。だが彼女は僕の知らない誰かの代わりに旅立ってしまった。だがその苦しみはもう終わる。僕は病気にかかってしまい、先短い命で病室の一角でこの手紙を綴っている。君の笑顔がもう一度見られるのなら、死ぬのも怖くないかもしれない。いや、君はきっと天国で僕は地獄に行くに違いない。僕は人を殺しすぎた。
「ありがとう。戦争はもう終わったよ。」