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突然、Y青年に怪しい男が話しかけてきた。
「俳優業に興味はおありですか?」
そう言うと男はポケットから丁寧に名刺を差し出した。名刺には「樹海管理局」の文字が…
「ほほう、スカウトの方ですか。ちょうど今の仕事に飽き飽きとしていたところです」
「では早速、明日から初仕事をお願いしましょうか…」
男がそういうと、青年の目の前は真っ暗になった。
青年が目を覚ますと、横たわる自分とその横に立つ昨日の男が俯瞰して見えた。
「これはどういうことです」
「あなたには死んでもらって、大根役者ならぬ、幽霊役者として働いていただく契約だったんです」
死んでしまったものはしょうがない、と青年は決心し俳幽業の仕事に没頭した。
深夜の土ドラをきっかけに一躍売れっ子にまで成り上がった数年後、また怪しい男が現れた。
「立派なお仕事ぶりじゃないですか」
「自分でも驚いているよ。まさかこんな仕事で地に足つけるとはね」
「俳優業に興味はおありですか?」
そう言うと男はポケットから丁寧に名刺を差し出した。名刺には「樹海管理局」の文字が…
「ほほう、スカウトの方ですか。ちょうど今の仕事に飽き飽きとしていたところです」
「では早速、明日から初仕事をお願いしましょうか…」
男がそういうと、青年の目の前は真っ暗になった。
青年が目を覚ますと、横たわる自分とその横に立つ昨日の男が俯瞰して見えた。
「これはどういうことです」
「あなたには死んでもらって、大根役者ならぬ、幽霊役者として働いていただく契約だったんです」
死んでしまったものはしょうがない、と青年は決心し俳幽業の仕事に没頭した。
深夜の土ドラをきっかけに一躍売れっ子にまで成り上がった数年後、また怪しい男が現れた。
「立派なお仕事ぶりじゃないですか」
「自分でも驚いているよ。まさかこんな仕事で地に足つけるとはね」
公開:20/10/03 19:00
更新:20/10/01 23:11
更新:20/10/01 23:11
幽霊
足がつかない
成功
足がつく
まのじゅん/間野 純
神戸市在住の26歳
執筆は2020年春ごろから
お立ち寄りいただきありがとうございます
ふらりと交流できれば幸いです
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・J-WAVE SPARK×NOVELDAYS ほっこりショートコンテスト第1弾「モノのつぶやき」
「子に捧ぐ祈り」
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