1枚から12枚のポケットティッシュ
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コンビニにスーパー。あちこちに紛れている不思議なポケットティッシュ。このティッシュの不思議なところ。それは午前零時になると、勝手にティッシュが補充されること。その数、一枚から十二枚。十二枚補充されれば、普通にティッシュを買うよりちょっとお得。だけど、花粉症の季節に一枚しか補充されなかったら――
百聞は一見にしかず。そのティッシュを持ち歩く少年を観察しよう。
制服姿の少年は、物寂しいティッシュを見つめてため息をついた。
「どうしたんだよ? そんなにため息ついて」
「今日はティッシュ一枚しかないんだよ」
「でも今は花粉症とかそういうのないし、一枚だけでも平気だって」
友人の言葉に浩志がホッとした瞬間、大きなくしゃみをした。ティッシュ一枚じゃどうしようもない。
このティッシュが広まってから、こんなことわざが生まれた。一枚を笑う者は、一枚に泣く。俺はこの言いつけ、ちゃんと守ってるもんね。
百聞は一見にしかず。そのティッシュを持ち歩く少年を観察しよう。
制服姿の少年は、物寂しいティッシュを見つめてため息をついた。
「どうしたんだよ? そんなにため息ついて」
「今日はティッシュ一枚しかないんだよ」
「でも今は花粉症とかそういうのないし、一枚だけでも平気だって」
友人の言葉に浩志がホッとした瞬間、大きなくしゃみをした。ティッシュ一枚じゃどうしようもない。
このティッシュが広まってから、こんなことわざが生まれた。一枚を笑う者は、一枚に泣く。俺はこの言いつけ、ちゃんと守ってるもんね。
その他
公開:20/09/18 22:22
ぼちぼちショートショートを書いていければと思います。よろしくですー
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