超速成長ヒゲ男(ひげおとこ)書道家になる(5)最終話

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ヒゲ男はうわ言を言いながら眠り続けた。医者も手の打ちようがなかった。

ある日熱が引いて起き上がると、ヒゲ男は巨大な筆になっていた。それも筆の胴体にヒゲの生えた筆が顔としてくっついた形だった。手足はあるので日常生活に支障はない。

慌てたのは大日本書道連合だ。次期会長が筆になったのだ。だが会則には筆は会長になれないとは書いていない。
医者の判断は、変身したヒゲ男は人間ではなく筆である。しかし人格は間違いなくヒゲ男であるということだ。
書も今までを遥かに凌駕する、鬼気迫る凄みのあるものだった。
ヒゲ男は書の鬼となったのだ。

大日本書道連合は緊急理事会を開いたが、ヒゲ男の実力が決定打となり予定通り会長に選出することになった。
筆が会長になったことはマスコミでも大きく取り上げられ、大衆の関心を呼ぶとともに、またも書道ブームが巻き起こった。

こうしてヒゲ男は、書道の発展に尽くし続けるのだった。
ファンタジー
公開:20/09/19 16:30

わんにゃん( 大阪・京都 たまに東京 )

人生3度目の小説への挑戦です。最初は中高生の時でした。

R2.8.29 初めての利用から数日ですが、コメントされる喜びとコメントする楽しさが分ってきました。こじんまりとしたSNSみたいでいい雰囲気ですね。

フォロー返しは必ずします。コメント返しもします。

【入院】10.29(木)から心臓冠動脈バイパス術で入院します。術日は11.2(月です。
【手術】成功しました。皆様からの応援の賜物と厚く感謝申し上げます。心臓ICUから通信許可出ましたv
【退院】11.14(土)退院。応援有難うございます。ご心配おかけしました。
【他サイト】エブリスタhttps://estar.jp/users/581438913

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