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「部屋のどこかに盗聴器があるはずだ。探せ!」
社長は秘書に怒鳴った。
「いつ頃から異変に気づかれたのですか」
秘書はテーブルの下を覗き込みながら言った。
「春頃からか、どうもB社が我社の先手を打ちすぎる。こうも連続すると情報が漏れてるとしか考えられん」
「最近の頂き物で心当たりありませんか」
「そこの絵画だ!ちょうど春頃にもらったものだ」
秘書は絵画を外し入念に調べたが何も見つからなかった。
「最近の盗聴器は小型化も進んで見つけにくいと聞きます。業者に頼みますか」
「そ、そうだな」
業者が社長室を調べ上げたが結局何も発見されなかった。
「本当に無いのか。それとも…」
社長は整頓された社長室を睨みつけた。
「もし逆の立場だったら。俺なら…」
「失礼します。」見送りを終えた秘書が入ってきた。
「君はいつから我社で働いているんだ」
秘書の瞳の奥が一瞬揺らいだ様にみえた。
「この春からです」
社長は秘書に怒鳴った。
「いつ頃から異変に気づかれたのですか」
秘書はテーブルの下を覗き込みながら言った。
「春頃からか、どうもB社が我社の先手を打ちすぎる。こうも連続すると情報が漏れてるとしか考えられん」
「最近の頂き物で心当たりありませんか」
「そこの絵画だ!ちょうど春頃にもらったものだ」
秘書は絵画を外し入念に調べたが何も見つからなかった。
「最近の盗聴器は小型化も進んで見つけにくいと聞きます。業者に頼みますか」
「そ、そうだな」
業者が社長室を調べ上げたが結局何も発見されなかった。
「本当に無いのか。それとも…」
社長は整頓された社長室を睨みつけた。
「もし逆の立場だったら。俺なら…」
「失礼します。」見送りを終えた秘書が入ってきた。
「君はいつから我社で働いているんだ」
秘書の瞳の奥が一瞬揺らいだ様にみえた。
「この春からです」
その他
公開:20/09/17 23:32
まずは自分が楽しむこと。
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