あの日の四つ葉

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小学校時代のある日。
『ねえヒロくん、その四つ葉わたしにちょうだい』
「うん」
なんとなく頷いてしまった。
そのため、せっかくの四つ葉のクローバーをミカにあげた。
ぼくの幸せが逃げてしまう気がした。でも、そんなことはなかった。
次の日。
『ねえヒロくん、スーパーでパパにお菓子2つも買ってもらえたの!』
「よかったね」
『うん。ヒロくんが四つ葉をくれたから』
「そうかもしれないね」

また次の日も。
『ねえヒロくん、ママにマニキュアやってもらったの!』
「お姫様みたいだね」
『うん。これもヒロくんが四つ葉をくれたから』
「そうかもしれないね」

大人になっても。
『ねえヒロ、今夜はスーパームーンだって。月がおっきく見えるの』
「あとで一緒に見ようね」
『うん。これもヒロが四つ葉をくれたから』
「そうかもしれないね」

あの日から、ミカにとっての小さな幸せが、ぼくにとっての大きな幸せになった。
青春
公開:20/09/15 21:20

日常のソクラテス( 神奈川 )

19歳男子大学生です。
ショートショートの自由でちょっぴり不思議な世界観に惹かれ、自分も書いてみたいと思うようになりました!
主に恋愛、青春、ファンタジー、日常系を中心に書いています。
まだまだ勉強中です!ぜひコメントいただけたら嬉しいです!
空想競技コンテスト銅メダル『ピンポンダッシュ選手権』
空想競技コンテスト入賞  『ダメ人間コンテスト』
ツイッターはこちら↓
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最近は少し長めのお話を書いているので更新少なめです^^

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