神は病気になったが死ななかった　〜神と悪魔のコントシリーズ〜

神は全惑星を元に戻した後、具合が悪くなった。なので暗黒物質で作ったベッドに横になって休むことにした。

それを知った地球や人間は快哉を叫んだ。
「ざまぁ見ろ！」
「さっさと死ね！ば～か」

当り前である。10回以上も滅亡させられた地球の恨みは深い。
神などいなくなってほしいのだ。ついでに悪魔も。
悪魔だけ残しておくとロクなことにならない。
しかしそんな寝言を神が気にするわけがない。
人間などバイキン以下の存在だ。

神は「地球のおかゆが食いたい」と悪魔に頼んだ。
悪魔は困った。太陽系には水が少ないのだ。神が大量の水を作らなければおかゆにならない。
悪魔は破壊するだけで創造できないのだ。

悪魔は、カイパーベルトから氷の星を地球一個分ほどかき集めて、地球のおかゆを作って神に食べさせてやった。

神は元気になって気づいた。
「あれ、今度は地球がないぞ？」
「ボケ！お前が今食ったんだろうが！」