ハリネズミの針

昔々あるところに、いじめられている少女がいました。
その少女はハリネズミが他の動物の攻撃から上手に身を守る事を知っていたので、夜空に浮かぶお月さまを見ながら、私をハリネズミに変えて欲しいと頼みました。
しかし、翌朝目が覚めても少女はハリネズミに変わっていませんでした。
午後になると、隣の子の家に遊びに行きました。
ところがいじめっこ女子もいました。
すると、いじめっこ女子は少女を叩き始めた、突然…少女の身体から次々と針が吹き出ました。
「痛い! ! ハリネズミの針です! !」と、いじめっこ女子は叫びました。
隣の子が少女の身体を見たのですが、針はありませんでした。
少女は、自分を守る必要がある場合にのみ、針が生えることに気付きました。
その後、いじめっこ女子は二度と少女をいじめる事ありませんでした。
そして、少女は夜空に浮かぶお月様を見るたびに可愛く微笑みます。