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「JK1TKM」
「なんだって?」
僕はコールサインを繰り返した。相手も、ゆっくりともう一度、同じ言葉を復唱した。サインは再び一致した。
「そんなわけないよ、同じ付番だなんて」
「そうは言われても、こっちは免許状を見ながら喋ってるんだぜ」
こっちだってそうだ。識別信号に間違いはない。
「あんた名前は?」
「〇〇」
僕はひっくり返りそうになった。
「僕が〇〇だよ、あんた、からかってるんだな?」
「なにを……」
よく聞けば声も、話し方もそっくりだ。随分と手の混んだいたずらだ。
「あんたが本当に〇〇だって証拠はあるのかい?」
彼は僕にしか知り得ない情報をさらけ出した。
「嘘だ……」
だがそのうちのいくつかは、事実とは微妙に異なる内容だった。
そうして詳しく話を訊いていくうちに、わかりはじめてきた。
そのさなか、ノイズ混じりに新しい声が届く。
「こちらJK1TKM、QSO願います……」
「なんだって?」
僕はコールサインを繰り返した。相手も、ゆっくりともう一度、同じ言葉を復唱した。サインは再び一致した。
「そんなわけないよ、同じ付番だなんて」
「そうは言われても、こっちは免許状を見ながら喋ってるんだぜ」
こっちだってそうだ。識別信号に間違いはない。
「あんた名前は?」
「〇〇」
僕はひっくり返りそうになった。
「僕が〇〇だよ、あんた、からかってるんだな?」
「なにを……」
よく聞けば声も、話し方もそっくりだ。随分と手の混んだいたずらだ。
「あんたが本当に〇〇だって証拠はあるのかい?」
彼は僕にしか知り得ない情報をさらけ出した。
「嘘だ……」
だがそのうちのいくつかは、事実とは微妙に異なる内容だった。
そうして詳しく話を訊いていくうちに、わかりはじめてきた。
そのさなか、ノイズ混じりに新しい声が届く。
「こちらJK1TKM、QSO願います……」
SF
公開:20/09/17 07:00
更新:20/09/16 09:16
更新:20/09/16 09:16
さまようアラフォー主夫
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