Ⅱ.004 ロード・オブ・メッセンジャー

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 必要なものを、必要とする者へおくり届ける。
 ‟配達人”の彼にとって、生きるとは、‟届け”、‟繋げ”、そして“逃げる”ことだった。
“ハロウィンの夢”の出現により、生者が盛大な悪あがきを起こし始めた時も、彼の取った行動は、家族であり師でもある叔父と共に街を駆け回り、命を追う“死”を翻弄する一陣の風となることだった。
「叔父貴!これさすがにヤバくないか!」
「やっぱり!仕事のついででやるもんじゃなかったな!」
「ったく!兄貴の趣味なんぞに付き合うんじゃなかったぜ!!」
 時に雪崩のような巨大な‟死”に襲われる危機を味わいながらも、彼は“生きる”ために、そして“生かす”ために逃げ続けた。
 それが、“悪夢”となった兄とは異なる、‟配達人”としての彼の生き方だった。
 そんな彼が、死をも恐れぬ伝説の配達人‟ロード・オブ・メッセンジャー”と呼ばれるようになるのは、もう少し先の話である。
ファンタジー
公開:20/09/11 22:58
更新:20/09/11 23:01
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Arujino( 東京都練馬区 )

まずは、こんにちは。

練馬区で活動中の趣味の絵描きです。

小説・脚本なども執筆してます。

【番号なし】 用語・設定解説

【Ⅰ】 連載作品『WonDer BroS』

【Ⅱ】 短編連作『Story Of Dri(P)Party』

【Ⅲ】 連載作品『根源悪の牧場』

【001~】 短篇集『short TaleS』
 

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