消えないお前(4)死と友情(最終話)

8
3

俺は死刑になる。アンドロイドはハイブリッド脳を破壊されるのが死刑だ。身体は再利用される。

俺は妻の死体映像に苦しめられた。記憶は残っていた。
俺は自分の脳を破壊することにした。
この記憶はメモリーチップに記録させておく。
自殺用の歯のスイッチを噛めば大電流が俺の脳を焼き尽くす。


「記録はここまでです」
「自供としては十分だな」
「奥さんはなぜ夫に相談しなかったんですかね」
「猛反対するのが分かってたからさ」
「既成事実を作る作戦ですか」
「人間的だな。だが奴には通じなかった。
 アンドロイドに子供は外敵だ。奥さんの愛情が移るからな。
 そして奥さんも敵になった」
「奴の自殺を放置したのは?」
「死刑を拒否するチャンスを与えてやったんだよ」
「どうしてまた?」
「ジェイクは、高校の時チンピラ達に絡まれ刺されそうになった俺を助けてくれた。だから俺は警官になったのさ」

「甘いな、俺も」
ミステリー・推理
公開:20/09/12 19:02

わんにゃん( 大阪・京都 たまに東京 )

人生3度目の小説への挑戦です。最初は中高生の時でした。

R2.8.29 初めての利用から数日ですが、コメントされる喜びとコメントする楽しさが分ってきました。こじんまりとしたSNSみたいでいい雰囲気ですね。

フォロー返しは必ずします。コメント返しもします。

【入院】10.29(木)から心臓冠動脈バイパス術で入院します。術日は11.2(月です。
【手術】成功しました。皆様からの応援の賜物と厚く感謝申し上げます。心臓ICUから通信許可出ましたv
【退院】11.14(土)退院。応援有難うございます。ご心配おかけしました。
【他サイト】エブリスタhttps://estar.jp/users/581438913

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容