となりの出口くん

「うぇーい！　メリークリスマスぅ！」
「いえいいえいー、みなすぁんテンションあげみで行っちゃいましょー！　って言うかだがしかしぃ、いまは八月何ゆえクリスマスぅ？」
「まじ卍？　それぴえん、つらみ」
「いやまって、マジで季節感なさ過ぎやばたん」
「でもぉ、クリスマスってえ、キリストのミサって意味だんべ？　知るよし？」
「知らねえ、てゆーかオマエ中卒のくせになんでそんなこと知ってんのよ？」
ピンク髪の男は、ははっ、と笑って何度か頷く。それから強面のかたをトントン叩く。
「ググれ友よ」
「うわー、なんか超上から言われた感じぱねえ！　テンションさがりみのがんなえ！」
「まあ細かいことはさておきのとりしま、ともかくピュアなハートをぶちこんでマジ祝すれば万事よきじゃねーか？」
「オマエふつーにエモいこと言ってんじゃーん！　それありよりのありだぜブラザー」
「あざまる水産ー」

何語だ？　と父は言った。