揺れる心
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会社を首になった。俺のミスで社運を賭けたプロジェクトが飛んだ。
月曜日。いつも通り5時に目が覚めた。しばらくベットの上でボーっとしていた。もう始発に乗って出社することはないんだ。終電で帰ってくることもない。たっぷり時間のある月曜日。
死のう。そう思った。
しかし朝一で死ぬってのもな。死ぬとしたら深夜2時だよな。それまでの時間、何をしよう。
そうだカレーを作ろう。これでもかってくらい長時間煮込んだカレー。信じられないくらいトロトロになった肉。跡形もなくなった玉葱と馬鈴薯。人参は嫌いだから入れない!
カレーを作って食べた。まあまあの味。市販のルーだしな。
午前2時。川の橋から飛び降りた。水面につくまでの間に、「しまった」と思った。二日目のカレーを食べてないじゃないか。川底まで沈みかけたのを必死に水面まで戻る。
俺は警察に電話をかけて、カレーの鍋を冷蔵庫に入れてくれるように頼んだ。
月曜日。いつも通り5時に目が覚めた。しばらくベットの上でボーっとしていた。もう始発に乗って出社することはないんだ。終電で帰ってくることもない。たっぷり時間のある月曜日。
死のう。そう思った。
しかし朝一で死ぬってのもな。死ぬとしたら深夜2時だよな。それまでの時間、何をしよう。
そうだカレーを作ろう。これでもかってくらい長時間煮込んだカレー。信じられないくらいトロトロになった肉。跡形もなくなった玉葱と馬鈴薯。人参は嫌いだから入れない!
カレーを作って食べた。まあまあの味。市販のルーだしな。
午前2時。川の橋から飛び降りた。水面につくまでの間に、「しまった」と思った。二日目のカレーを食べてないじゃないか。川底まで沈みかけたのを必死に水面まで戻る。
俺は警察に電話をかけて、カレーの鍋を冷蔵庫に入れてくれるように頼んだ。
その他
公開:20/09/10 22:41
文章を書くのが大好きです。
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