ミュータント・ゲッコー

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学校で借りてきた「ナルニア国物語 ライオンと魔女」を読み終えた少女は思う。
この世界でも動物達が話せればいいのに。
少女はDr.テイラーにそのことを話しにいった。
「ううむ、やってみるかの」
暫く経った後、Dr.テイラーから連絡があった。
「実験台を用意したぞ」
「なあにこれ、かわいい。トカゲなの」
取り出されたのは日本から取り寄せたニホンヤモリ。
それに液体を数滴かける。
みるみるうちにヤモリは二足歩行になり、巨大化した。
「オマエダレダ」
「わしはお前の親じゃ。ううむ、これじゃあナルニア国物語じゃなくて、ミュータント・ゲッコーじゃな」
「かっこいい。わたしの家に持ち帰っていい?」
「その前に服を用意しよう。そうじゃ、ヤモリの天敵には近づけないように」
Dr.テイラーからヤモリの生態が書かれた本を渡される。
少女とヤモリの共同生活が始まった。
ファンタジー
公開:20/09/11 11:49

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