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ある時から終末時計は時間を逆に刻み始めた。無名の天才科学者が誰も思いつかないような方法で世界中の食料問題を解決する機械を発明したのだ。そこから人々は加速度的に繁栄する。水問題、環境問題も解決した。この頃には0時間近だった終末時計は午後3時ごろを指していた。しかし、天候や災害など超常的な力を克服するには至っていなかった。数年後またしても天才科学者が現れ、地震や台風などあらゆる災害を克服する機械を造った。人々はそれに歓喜し平和を謳歌するようになった。終末時計もぐるぐると逆方向に回る。だが、科学者達はある危機の存在に気づく。 『星の爆発』 どうやら人類が暮らしている星の寿命はそう長くないらしい。ある科学者が口を開く。「私の機械が完成すれば、全て問題ない。」それは人の願いを叶える世紀の大発明だった。あらゆる科学者達が協力し、その機械はとうとう完成された。終末時計も逆回り。そして、午前0時を指した。
SF
公開:20/09/10 01:48
手間でなければ、コメントを残していただけると助かります。
しっかり読んで今後の糧とします。極々短い感想でも結構です!
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