太陽の夏季休暇

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太陽は銀河系の恒星で、地球を初め太陽系の星々の中心的存在である。しかも太陽系全質量の99.86%をも占める巨大な星である。
太陽は自分が真っ赤に燃え上がり、光と熱を宇宙に放し、地球上の多くの動植物の生命を支えている。
にも関わらず、その星に住む人間と言う生き物は、厄介な存在だ。
ちょと暑いと猛暑だと騒ぎ立て、一方ではソーラー発電とかちゃっかりやっては、脱炭素だと得意になる。
古くは天動説を唱え、地球は宇宙の中心であり、全ての天体が地球の周りを公転しているまで言い切った。

こんな奴らの為に年中無休で働いても面白くないと、太陽が夏季休暇を取ってしまった。
すると世の中が突然真っ暗になり気温もどんどん下がり、氷河期が来たと騒ぎ出した。結局地球環境保全機構が直ちに動き、太陽に特使を派遣し数々の失礼を侘びて許してもらった。
それ以降は暑い寒いと文句を言う人間はいなくなり、太陽様と崇めている。
ファンタジー
公開:20/09/09 20:34

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