声を視よ、波形に酔うな

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人はそれぞれ生まれつき、声の周波数が決まっている。声の高い低いや声の大きさ、声質とも少し異なる周波数。特殊な機械を使えばそれを波形として見ることもできるが、この競技では感覚だけを頼りに、自分と同じ、もしくは似た声の周波数を持つ人たちを集める。制限時間内に、より多く人が集まったチームが勝利する団体戦「導かれる方へ(波形グルーピング)」に加えて個人戦も。こちらは自分の声の周波数の波にどれだけ長く乗っていられるか、その時間を競うものだ。目には見えない自分の声の波をどうやってつかまえるのか、いかにしてそれに長く乗り続けるのかが勝敗に影響する。老若男女問わず参加できると高く評価された新種の競技。SNSではすでに「周波数サーフィン」という競技名がバズり、注目を集めている。参加希望者数は増える一方。尚当日は、手話で言葉を紡ぐ手の動きをソーラーセンサーに変換した、美しい光アートが会場を彩る予定だ。
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公開:20/09/06 23:13

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