0
9
草花の香りとすれ違う。
その香りは生命の息吹を奮い立たせ、私を覚醒させた。
余韻浸る間もなく、横を熱気と汐風が通りすぎ、私の全身は躍動した。
次に少しひんやりとした豊潤な山の薫りが立ち込め、収穫の喜びと相反する感傷的な気分にもさせた。惑わされている私を、突然羽交い締めにした冷たさは、私に恐怖させ走り去った。
私を横切った面影は季節。
地平線に向かって一直線に伸びた大草原に向かっている。
そこで季節の順番を競走して決めるのだ。
各季節、一斉にスタート。
真上に燦然と輝く太陽がそれぞれを鼓舞する角度であたたかく見守る。
頭ひとつ抜けたのは春。
生長の気質で草原の全てのものをグングンと成長させ追い風に乗る。
それを追う夏。陽気の高まりで勢いよく走る。
失速したのは秋。清涼から粛清しペースダウン。
停滞したの冬。寒々で固化して立ち往生。
季節の着順は春夏秋冬。
季節はそれで巡る。
その香りは生命の息吹を奮い立たせ、私を覚醒させた。
余韻浸る間もなく、横を熱気と汐風が通りすぎ、私の全身は躍動した。
次に少しひんやりとした豊潤な山の薫りが立ち込め、収穫の喜びと相反する感傷的な気分にもさせた。惑わされている私を、突然羽交い締めにした冷たさは、私に恐怖させ走り去った。
私を横切った面影は季節。
地平線に向かって一直線に伸びた大草原に向かっている。
そこで季節の順番を競走して決めるのだ。
各季節、一斉にスタート。
真上に燦然と輝く太陽がそれぞれを鼓舞する角度であたたかく見守る。
頭ひとつ抜けたのは春。
生長の気質で草原の全てのものをグングンと成長させ追い風に乗る。
それを追う夏。陽気の高まりで勢いよく走る。
失速したのは秋。清涼から粛清しペースダウン。
停滞したの冬。寒々で固化して立ち往生。
季節の着順は春夏秋冬。
季節はそれで巡る。
ファンタジー
公開:20/09/06 21:54
空想競技
最近生業が忙しく、庭の手入れが疎かな庭師の庭でございます。
「これはいかんっ!!」と突然来ては草刈りをガツガツとし、バンバン種を撒きます。
なので庭は、愉快も怖いも不思議もごちゃごちゃ。
でもね、よく読むと同じ花だってわかりますよ。
Twitter:さささ ゆゆ@sa3_yu2
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます