自分同士との戦い
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競技のルールは簡単。
百メートル走、先にゴールした方が勝ちだ。
必ず選手二人で走るのが条件だった。
スタート地点に立った選手を見ると、背の高さ、体格、顔、ユニホーム、全てが同じ。
瓜二つだ。
どちらかが、ロボットらしい。
よく出来過ぎていて、不気味だった。
「よーい、ドン!」
スタートの合図と共に二人は走り出した。
運動能力も同じだから、同時にゴールすると思っていた。
予想は外れた。
僅かな距離の差でゴールしたのだ。
負けた選手は穴に落とされ、一瞬で姿を消した。
しばらくすると、ガシャン!と大きな音を立て、何かが潰れる音がした。
「本物が勝つに決まっている。
偽物は破棄しなければならない」
主催者はロボットが負けることを前提にしてたらしい。
その後のレースも同じように行われ、偽物は廃棄されていった。
大きな音を立てながら。
でも、本物が必ず勝ったとは限らない。
百メートル走、先にゴールした方が勝ちだ。
必ず選手二人で走るのが条件だった。
スタート地点に立った選手を見ると、背の高さ、体格、顔、ユニホーム、全てが同じ。
瓜二つだ。
どちらかが、ロボットらしい。
よく出来過ぎていて、不気味だった。
「よーい、ドン!」
スタートの合図と共に二人は走り出した。
運動能力も同じだから、同時にゴールすると思っていた。
予想は外れた。
僅かな距離の差でゴールしたのだ。
負けた選手は穴に落とされ、一瞬で姿を消した。
しばらくすると、ガシャン!と大きな音を立て、何かが潰れる音がした。
「本物が勝つに決まっている。
偽物は破棄しなければならない」
主催者はロボットが負けることを前提にしてたらしい。
その後のレースも同じように行われ、偽物は廃棄されていった。
大きな音を立てながら。
でも、本物が必ず勝ったとは限らない。
SF
公開:20/09/06 17:34
空想競技
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