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ある日、電車の車窓からどこかの道の商店に看板を見た。
最初は赤であったのかもしれないが、今は茶のような薄汚れたビニールの軒のせり出した看板だ。名前がこう書いてある。
『だがしかし』
これはなんだと思った。何を売っている店なのか。一見はただの古い商店だが、何かを売っていると見せかけて、違う店なのか。なんというか、哲学的な、頑固な店主の顔を想像してしまう。
この看板を見つけて以来、この電車で毎回確認するが、車窓からでは店の内情は確認できず、ある日、とうとう思いあまって最寄りの駅で降車し、この店に出向いた。
しばらく歩いて細い道の古い店舗兼住宅にそれはあった。たしかに、
『だがしかし』
なのだが、よく見るとその左右が汚れて消え、破れて消えしていたのだ。
『岡田 だがし かし 店』
これが正しい店名だった。
ちょうど午後の日が暮れかかる前、店の周りには子供たちで盛況だった。
最初は赤であったのかもしれないが、今は茶のような薄汚れたビニールの軒のせり出した看板だ。名前がこう書いてある。
『だがしかし』
これはなんだと思った。何を売っている店なのか。一見はただの古い商店だが、何かを売っていると見せかけて、違う店なのか。なんというか、哲学的な、頑固な店主の顔を想像してしまう。
この看板を見つけて以来、この電車で毎回確認するが、車窓からでは店の内情は確認できず、ある日、とうとう思いあまって最寄りの駅で降車し、この店に出向いた。
しばらく歩いて細い道の古い店舗兼住宅にそれはあった。たしかに、
『だがしかし』
なのだが、よく見るとその左右が汚れて消え、破れて消えしていたのだ。
『岡田 だがし かし 店』
これが正しい店名だった。
ちょうど午後の日が暮れかかる前、店の周りには子供たちで盛況だった。
その他
公開:20/09/05 09:45
読んでいただきありがとうございます。(・ω・)/
ここに投稿する以外にも、自分のブログに同時掲載しているときがあります。
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