彼らが水着にきがえたら

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「いよいよ男子スクール水着競争決勝です、解説の水野さん!」
「早着替えの後、走ってゴールするまでのタイムに加え、途中の芸術点にも注目です」
「スタート!熱気溢れるロッカールーム、諸事情で我々上半身しか見られないんですが……各選手、ほぼ互角で着替え終了!しかし、スク水とはいえ皆かなりハイレグ気味ですね」
「芸術点との兼ね合いもありますから。世界レベルともなると、はみ出すギリギリのラインを攻めてきます」
「……ルールをですよね?」
「ええ」
「各選手走りつつ食い込み直し!これが芸術点に繋がるわけですね」
「見えない努力の賜物です」
「スタジアムに出て残り百メートル!アメリカのスミスがリード!日本の玉田迫る!両者、頻繁な食い込み直し!玉田わずかに出たか?金が見えてきたか?スミスも譲らない!今度こそ出たか?ギリギリだ!金か?玉田出たか?出た!完全に出た!金だ、玉田!あー、完全にたまだ……失格!」
その他
公開:20/09/04 14:10
空想競技 原案:壬生乃サル氏 私も失格です……

makihide00( 鳥取→東京→福岡 )

30代後半になりTwitterを開設し、ふとしたきっかけで54字の物語を書き始め、このたびこちらにもお邪魔させて頂きました。

長い話は不得手です。400字で他愛もない小噺を時々書いていければなぁと思っております。よろしくお願いします。

Twitterのほうでは54字の物語を毎日アップしております。もろもろのくだらない呟きとともに…。
https://twitter.com/makihide00

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