RADIO BOY
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俺の毎朝の通勤で必ず通りかかる公園。そこに変な男の子がいる。
山を模した遊具の真上に立ち両腕を拡げ空を仰ぎ見ている低学年くらいの男の子。
帰り道にその公園を見てみると同じ場所にその子はいた。
時計を見ると夜の11時、子供が一人で出歩いているのはおかしい。
「何をしてるんだ?」
同じ体制をとったまま動かないその男の子の背中に俺は話しかけた。
「受信してます」
男の子はそのままの状態で答える。
「一体、何をだ?」
「この世界に必要な様々なものです」
背中を向けたまま顔を見せず答えるその子にどこか気持ち悪さを覚えた俺はあまり深く聞かずに公園を後にした。
勿論、近所の交番にこのことを伝えてその日は家に帰る。
次の朝、つい気になりあの公園に目をやるとまた昨日と同じ場所にその男の子はいた。
あれから十年以上経った今でも男の子は同じ場所で雨の日も風の日も何かを受信している。
山を模した遊具の真上に立ち両腕を拡げ空を仰ぎ見ている低学年くらいの男の子。
帰り道にその公園を見てみると同じ場所にその子はいた。
時計を見ると夜の11時、子供が一人で出歩いているのはおかしい。
「何をしてるんだ?」
同じ体制をとったまま動かないその男の子の背中に俺は話しかけた。
「受信してます」
男の子はそのままの状態で答える。
「一体、何をだ?」
「この世界に必要な様々なものです」
背中を向けたまま顔を見せず答えるその子にどこか気持ち悪さを覚えた俺はあまり深く聞かずに公園を後にした。
勿論、近所の交番にこのことを伝えてその日は家に帰る。
次の朝、つい気になりあの公園に目をやるとまた昨日と同じ場所にその男の子はいた。
あれから十年以上経った今でも男の子は同じ場所で雨の日も風の日も何かを受信している。
その他
公開:20/09/03 08:22
更新:20/09/03 18:02
更新:20/09/03 18:02
創作が好きで自分のペースで作品を書いていきたいと思います。
宜しくお願いします。
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