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わたしは今日、初恋の君と一緒に学校から帰ることになった。
期末テストの点数を発表し合って勝ち負けを競ったり、先生たちの年齢を予想したりしながら、君と歩いた。
突然、激しい雨が降ってきた。夕立だ。
わたしたちは、近くにあった小さな神社の屋根の下に入り、しばらく雨宿りをすることになった。
「雨、やまないね」
『すぐやむと思ってたんだけどな』
「ね」
『お前、傘持ってないの? 持ってるならさして帰れよ。そしたらおれもダッシュで帰る。傘はないけど、ここからならもう家は近いし』
「わたし、傘、持ってないよ」
本当は、バッグの奥に折りたたみ傘が入っていた。
だけど、まだ帰りたくなかった。
小さい頃から、パパとママに、嘘は絶対にいけないと教えられてきたから、これまで、いたずらみたいな嘘すらついたことがなかった。
でも今、初恋の君に、初めての嘘をついた。
しかも、よりによって神様の目の前で、嘘をついた。
青春
公開:20/09/03 20:01

日常のソクラテス( 神奈川 )

空想競技コンテスト銅メダル『ピンポンダッシュ選手権』
空想競技コンテスト入賞  『ダメ人間コンテスト』
ベルモニー Presents ショートショートコンテスト入賞 『縁茶』
X (twitter):望月滋斗 (@mochizuki_short)

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