抱く未来
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それは島か?惑星か?巨大な物体が、ゆっくりと地上へ落ちてくる。
そこには幾千もの生物たちが不規則な塊となりながら、悲痛な雄叫びを挙げている。物体が刻々と地上との距離を縮める中、人々は恐怖に凍りついた。
すると、女の子が隣に立つ母親の手を握る。母親は、その手の温もりを伝えたいと、隣にいる夫の手を握る。夫はこの温もりを、近所、街中、そして世界へ繋いだ。
全ての人々は皆、手を取り合った。
地球は闇に覆われていく。人々は皆、最期を共にすることを決めたのだった。
「私の負けだ」
若者は向かいに座る老人へ言う。
「人間は将来、あぁやって自分たちが造り出したエゴに押し潰され消えていくんだ。なのに、僕はあなたの優しい空想に勝てない」
頭を抱える若者に老人は応える。
「私の空想に共感できたなら、あなたは本当の自分に気づけたはず。優しいあなた自身にね。私たちの空想対決で得られたものは、それで十分です」
そこには幾千もの生物たちが不規則な塊となりながら、悲痛な雄叫びを挙げている。物体が刻々と地上との距離を縮める中、人々は恐怖に凍りついた。
すると、女の子が隣に立つ母親の手を握る。母親は、その手の温もりを伝えたいと、隣にいる夫の手を握る。夫はこの温もりを、近所、街中、そして世界へ繋いだ。
全ての人々は皆、手を取り合った。
地球は闇に覆われていく。人々は皆、最期を共にすることを決めたのだった。
「私の負けだ」
若者は向かいに座る老人へ言う。
「人間は将来、あぁやって自分たちが造り出したエゴに押し潰され消えていくんだ。なのに、僕はあなたの優しい空想に勝てない」
頭を抱える若者に老人は応える。
「私の空想に共感できたなら、あなたは本当の自分に気づけたはず。優しいあなた自身にね。私たちの空想対決で得られたものは、それで十分です」
ファンタジー
公開:20/09/02 10:59
空想競技
こんにちはwただいま趣味を迷走中 三(´Д`)の30代男です。
小説が書けるようになりたいです。思いつけばちょこちょこと投稿していくことを、今の目標にします。
何卒よろしくお願いいたします( ´∀`)
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