家の味
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水筒には麦茶が入っている。
ただの麦茶じゃない。
ハチミツがたっぷりだ。
そんな僕の麦茶は友人同士のお茶交換で人気ナンバーワンだ。
それは昔の話。
今ではジュースよりもお茶、お茶よりも水。
カロリーを気にしているのもあるが、味の濃いものをずっと飲み続けるのが難しくなった。
でも夏になると、なぜかあの麦茶を飲みたくなる。
『なにか飲む?』
『お茶ある?』
『あー…これでいいなら…うちの水出し緑茶、特殊なんだけど…』
口に合わなかったら冷たいお水持ってくるよ。と彼女は言った。
甘くて冷たい緑茶だった。
この甘さは知っている。
『…ハチミツ?』
よくわかったね。平気?と不安そうな顔をしている。
もちろん平気だ。そして決めた。
多分、僕はこの緑茶を忘れない。
『毎年、夏はこの緑茶を飲みたいな』
ただの麦茶じゃない。
ハチミツがたっぷりだ。
そんな僕の麦茶は友人同士のお茶交換で人気ナンバーワンだ。
それは昔の話。
今ではジュースよりもお茶、お茶よりも水。
カロリーを気にしているのもあるが、味の濃いものをずっと飲み続けるのが難しくなった。
でも夏になると、なぜかあの麦茶を飲みたくなる。
『なにか飲む?』
『お茶ある?』
『あー…これでいいなら…うちの水出し緑茶、特殊なんだけど…』
口に合わなかったら冷たいお水持ってくるよ。と彼女は言った。
甘くて冷たい緑茶だった。
この甘さは知っている。
『…ハチミツ?』
よくわかったね。平気?と不安そうな顔をしている。
もちろん平気だ。そして決めた。
多分、僕はこの緑茶を忘れない。
『毎年、夏はこの緑茶を飲みたいな』
恋愛
公開:20/09/01 23:59
色合いの綺麗な物語を紡ぎたい。
シーンごと切り取られた刹那。
不思議、恋愛、ファンタジー、怪談、純猥談などをチラホラと。
中身はお酒が好きなアグレッシブ。
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