『あの時の音色』 アラート!

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ヤバイ。
非常~にヤバイ。
何がって今は電車に乗っていて緊急に次で降りるにしても今の車内という状況がすでヤバ。
気取られたら俺はこの路線でヤバイ空気の奴というレッテルを貼られ同じ時間帯に乗る人達から白眼視され続けるだろう。
ここは耐えるのだ。落ち着け。落ちついて座っていろ。
プシューッ
わおぅっ!びっくりした!我慢していたあの時の音色を俺が出したのかと思ったじゃないか!
いや、違う、駅についたんだ。やった!よーしさっさと降りて任務を果たすぞ!
改札を抜け、よし、あそこに駆け込むのだ。あそこまで辿り着けば俺の勝利だ!
そこからはもう頭が真っ白で変な汗をかいて目的地に向かった。そして扉に手をかけたが、
ぎゅるるるるるりゅっ
タッチの差で俺の腹からあの時の音色が最大限の咆哮を放った。
南無三!
俺は水洗にそれを吐き出した。

ふい~っ すっきりこん♪
皆も外出時のお腹くだしには気をつけるんだぞ☆
その他
公開:20/09/02 21:52

とーしろさん

はじめまして~。
いつだって初心で、挑戦者のこころでぶっ込みたい素人モノ書きです。

沢山の方々に支えられ、刺激を与えられ、触発されて今日ももちょもちょ書いております。
一人だけでは生み出せないモノがある。
まだ見ぬステキな創造へ、ほんの少しずつでも進んでいきたい。

ショートショートというジャンルに触れる切っ掛けをくださった、
月の音色と大原さやかさんを敬愛し感謝しております。

興味をもって読んでくださる全ての方にも、ありがとうございます~^^

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