やぶれた夢の使い道
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思い描いていた理想が崩れ去る。青春が終わりを告げる。
以来、俺は毎日を無気力に過ごしていた。何もやる気がない。全てに興味が持てない。そんな時だ。奴が俺の前に現れたのは。
「君か。夢やぶれた野球少年は?」
失礼な奴だ。お前も俺を嘲笑いにきたのか?
「いやいや。僕は君のやぶれた夢が見たくて来たんだ」
やっぱりバカにしているな。ケンカなら買うぞ?
「ちょっと失礼」
奴は俺の胸に手を当てると破れた紙を引っ張り出した。どういうトリックだ?
「僕はちぎり絵が趣味なんだ。思った通り、君が思い描き敗れ破れた夢は最高の紙質で素敵な色合いをしている。最高の素材だ!」
奴は破れた紙を貼り合わせていく。それを見ていると何故か心躍った。
「ほら見てよ。敗れ破れた夢でも貼り合わせれば立派なもんだ」
奴はちぎり絵となった夢を俺の胸に押し付けた。
「君の夢はまだ終わっていない。だろ?」
久しぶりに胸が熱くなるのを感じた。
以来、俺は毎日を無気力に過ごしていた。何もやる気がない。全てに興味が持てない。そんな時だ。奴が俺の前に現れたのは。
「君か。夢やぶれた野球少年は?」
失礼な奴だ。お前も俺を嘲笑いにきたのか?
「いやいや。僕は君のやぶれた夢が見たくて来たんだ」
やっぱりバカにしているな。ケンカなら買うぞ?
「ちょっと失礼」
奴は俺の胸に手を当てると破れた紙を引っ張り出した。どういうトリックだ?
「僕はちぎり絵が趣味なんだ。思った通り、君が思い描き敗れ破れた夢は最高の紙質で素敵な色合いをしている。最高の素材だ!」
奴は破れた紙を貼り合わせていく。それを見ていると何故か心躍った。
「ほら見てよ。敗れ破れた夢でも貼り合わせれば立派なもんだ」
奴はちぎり絵となった夢を俺の胸に押し付けた。
「君の夢はまだ終わっていない。だろ?」
久しぶりに胸が熱くなるのを感じた。
青春
公開:20/09/02 19:04
元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。
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