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一席、お付き合いの程を願います。
騙し騙されの浮世でございますが、昨今、電話で人を騙す太ぇ輩がいるもんです。
「はいもしもし、どちらさんかね?」
「オレだよオレ」
「あんたか。連絡一つよこさないで…」
「悪いおっかさん。でも、事故を起こしちまって…」
「金の無心かい?ウチに金なんかないよ。」
「そこをなんとか、相手が重傷で…」
「…いくらいるんだい?」
「百万円…」
「百万?こないだの三万円たぁ違うね…」
「おっかさん、頼むっ」
「まず貸した金を返しな。それなら百万払ってやるよ。息子の頼みだ。」
「恩にきる。」
「貸してた金必ず返すんだよ。」
言う通り三万円振り込むも梨の礫。痺れを切らし電話すると…
「5万残ってる」「10万円返せ」「20万円はまだか?」と電話をするたび返済を迫られる。おかしいなと思い電話を切ろうとしたところに母親が一言。
「ちょっと入り用だから来週また電話頂戴。」
騙し騙されの浮世でございますが、昨今、電話で人を騙す太ぇ輩がいるもんです。
「はいもしもし、どちらさんかね?」
「オレだよオレ」
「あんたか。連絡一つよこさないで…」
「悪いおっかさん。でも、事故を起こしちまって…」
「金の無心かい?ウチに金なんかないよ。」
「そこをなんとか、相手が重傷で…」
「…いくらいるんだい?」
「百万円…」
「百万?こないだの三万円たぁ違うね…」
「おっかさん、頼むっ」
「まず貸した金を返しな。それなら百万払ってやるよ。息子の頼みだ。」
「恩にきる。」
「貸してた金必ず返すんだよ。」
言う通り三万円振り込むも梨の礫。痺れを切らし電話すると…
「5万残ってる」「10万円返せ」「20万円はまだか?」と電話をするたび返済を迫られる。おかしいなと思い電話を切ろうとしたところに母親が一言。
「ちょっと入り用だから来週また電話頂戴。」
公開:20/09/02 12:18
新作落語
置泥オマージュ
オレオレ詐欺
伽藍堂無一文(がらんどうむいちもん)
しがない噺屋風情が芸の肥やしにこちらで厄介になっております。
兄さん、姐さんがた、どうぞお見知り置きを。
たまに拝読、感想を残しやすが、
江戸弁忘れた時ゃ内緒にしといてくだせぇ。
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