キャリーケース競走
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「よーい、スタート!」
ここは東京駅の改札口。僕は「キャリーケース競走」に出場するために上京した。新幹線に乗るまでの、買い物時間を競う。
まずは、お土産物屋で「東京ばな奈」を買う。それにしても駅が広すぎる。地方から出てきたばかりの身には、かなりの難関だ。
「すみませーん」
キャリーを引いていると、何度も人にぶつかりそうになる。道を聞きながら、何とかクリアした。
次はお弁当を選ぶ。混んでいるので、大きな荷物が邪魔になる。やっと「シウマイ弁当」を買うと、最終関門が待っていた。
お酒とおつまみだ。売店は、出張帰りのビジネスマンでごった返している。すでにほろ酔いの客もいる。
そんな中、杖をついたおばあさんがやってきた。人に押されて倒れそうになっている。
「つかまってください」
僕は手を差し出した。勝てなくてもいい。
「見事なファインプレーです!」
店員はストップウォッチを止めた。
ここは東京駅の改札口。僕は「キャリーケース競走」に出場するために上京した。新幹線に乗るまでの、買い物時間を競う。
まずは、お土産物屋で「東京ばな奈」を買う。それにしても駅が広すぎる。地方から出てきたばかりの身には、かなりの難関だ。
「すみませーん」
キャリーを引いていると、何度も人にぶつかりそうになる。道を聞きながら、何とかクリアした。
次はお弁当を選ぶ。混んでいるので、大きな荷物が邪魔になる。やっと「シウマイ弁当」を買うと、最終関門が待っていた。
お酒とおつまみだ。売店は、出張帰りのビジネスマンでごった返している。すでにほろ酔いの客もいる。
そんな中、杖をついたおばあさんがやってきた。人に押されて倒れそうになっている。
「つかまってください」
僕は手を差し出した。勝てなくてもいい。
「見事なファインプレーです!」
店員はストップウォッチを止めた。
その他
公開:20/09/01 10:30
更新:20/09/01 10:34
更新:20/09/01 10:34
空想競技
短い物書き。
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