８／３（４）１

８月３１日は野菜の日らしい。
野菜の魅力を発信して、たくさん食べてもらおうの日。要は販促かと思ったが、見上げたポスターに意外な文言が書いてあった。
『今日は野菜に優しいの日』
何でも、日頃肉や魚の一段下に置かれ、子供に嫌われ、終始ぞんざいに扱われている野菜の地位向上を図る日らしい。確かに調理時はかなり野菜くずが出るし、食べ残し率も廃棄率も、他の食材に比べて高い気がする。

さて、では野菜に優しくを心掛けて、優しい野菜サラダでも作ろう。
優しく選んで優しく購入し、優しく運搬し優しく冷蔵庫に保管しておいた、レタスやトマト、キュウリを優しく流しで洗い、優しくまな板に乗せ、努めて優しく包丁を入れる。
普段の倍くらい時間の掛かった、優しいサラダを優しくボウルに盛り付け、優しく取り分けて優しく口へ……

結論。優しいと美味しいは必ずしも共存しない。
生温いサラダをばりばり噛み砕いてさっさと飲み込んだ。