過去からの救済者
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留置所で酔いから醒めた武田(38)は、警官から説明を聞いて自分が闇に堕ちていく感覚を味わった。
何も覚えていない——。
本当に俺は人を殴ったのか?
いつからこんなダメ人間になったんだ。
ガキの頃はみんなが俺の味方だったのに。
「お願い、助けて!」
他校の不良にいじめられていた細見が泣きついてきたっけ。
俺は一人であの不良達と戦った。
そして二度と俺の友達をいじめないと誓わせた。
あの日以来、学校のみんなが俺を尊敬し慕ってくれた。
でも、喧嘩強さが社会に出てから何の役に立つってんだ?
結局、勉強ができなきゃ俺は社会の落ちこぼれじゃないか!
弁護士がやって来た。
「武田君、久しぶり」
「え?」
「僕だよ、細見だよ。ホントに、久しぶり」
「細見って、あの?」
すっかり一人前の男になっていた。
「安心してくれ。今度は僕が君を助ける番だ!」
細見は武田に強い眼差しを送り、自信ありげに笑みを浮かべた。
何も覚えていない——。
本当に俺は人を殴ったのか?
いつからこんなダメ人間になったんだ。
ガキの頃はみんなが俺の味方だったのに。
「お願い、助けて!」
他校の不良にいじめられていた細見が泣きついてきたっけ。
俺は一人であの不良達と戦った。
そして二度と俺の友達をいじめないと誓わせた。
あの日以来、学校のみんなが俺を尊敬し慕ってくれた。
でも、喧嘩強さが社会に出てから何の役に立つってんだ?
結局、勉強ができなきゃ俺は社会の落ちこぼれじゃないか!
弁護士がやって来た。
「武田君、久しぶり」
「え?」
「僕だよ、細見だよ。ホントに、久しぶり」
「細見って、あの?」
すっかり一人前の男になっていた。
「安心してくれ。今度は僕が君を助ける番だ!」
細見は武田に強い眼差しを送り、自信ありげに笑みを浮かべた。
その他
公開:20/08/31 20:33
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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