流れ星の願い(2)流れ星は願う

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地上に落ちた1個の流れ星が、大音響を発してから叫んだ。
「痛てててててて!」
全身大火傷の上、大衝撃を受けている。死は目前だった。
身体が冷えていくにつれ楽にはなるが知れている。

女の子と父親が音のした方にやってきて、小ぶりの隕石を見つけた。
父親が言った。
「これが流れ星だよ」

少女は流れ星に話しかけた。
「私があなたの願いを叶えてあげるわ」
流れ星は心の声で訪ねた。
『お前に何ができるというのだ?』
「わからないわ。でも何かしてあげたいの」

父親は黙って夜空を見上げていた。

『じゃぁ俺が死んだら宇宙の生まれ故郷に帰してくれ』
「わかったわ。では、私の願いも聞いて」
『聞いてやるよ』
「ロケット開発者になりたいの」
『わかった。叶えてあげるよ』

彼女の身体に不思議な力がみなぎった。
最後の力が尽きた流れ星は、隕石として永遠の眠りについた。
SF
公開:20/09/01 19:11
流れ星 少女 2/3 SFファンタジー 願い 続く

わんにゃん( 大阪・京都 たまに東京 )

人生3度目の小説への挑戦です。最初は中高生の時でした。

R2.8.29 初めての利用から数日ですが、コメントされる喜びとコメントする楽しさが分ってきました。こじんまりとしたSNSみたいでいい雰囲気ですね。

フォロー返しは必ずします。コメント返しもします。

【入院】10.29(木)から心臓冠動脈バイパス術で入院します。術日は11.2(月です。
【手術】成功しました。皆様からの応援の賜物と厚く感謝申し上げます。心臓ICUから通信許可出ましたv
【退院】11.14(土)退院。応援有難うございます。ご心配おかけしました。
【他サイト】エブリスタhttps://estar.jp/users/581438913

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