悪夢

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明晰夢だった。
全力で疾走していた。後ろから赤い乗用車が恐ろしい速度で迫ってくる。
走って。走って。走って。走って。
すぐそこまで、赤いボンネットが迫ったとき。

ハッと目を覚ました。白いベッドの上。白い天井の下。
「……まだ、眠っていればよかった」
掛け布団の膝から先は、ぺったりとしている。
その他
公開:20/08/29 21:40
更新:20/08/30 09:23

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