密室山荘ー選択D

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「ーー十五分後にお集まり下さい」

C、自分達の部屋に行く
D、女子三人組の部屋に行く
Dのルートを選択

「三人組の女の子の部屋に行こうぜ」
徳三が良い笑顔で言う。
「そうだな。ノベルゲームは女子との交流も重要だ」
特に反対しない行彦だった。

コンコン。
「はあい?あら、敵情視察? ふふ」
中にいた二人が手を振った。
「失礼しまーす!」
二人はにやついた顔で部屋をじろじろ見た。
窓際で、外を見ていた黒髪の女性が二人を大きな瞳で熱っぽく見つめた。
「貴方達、死の匂いがプンプンするわ。こちらにお座りなさい」
彼女の瞳に吸い込まれるようにふらふらと近付く。
「まぁ、良く閉じ込められるのね。体質かしら? 強い霊がついてるわ」
紅い唇で呪文を唱えると背中が燃えるように熱くなる。
「逃がさないわよ」
女の顔が一瞬窓に映ったのを見た。
「あれは確か」
二人はずぶりと深淵に飲み込まれた。
ミステリー・推理
公開:20/08/29 20:10
リアルノベルゲーム 密室山荘ー選択D バッドエンド 悪霊退治

射谷 友里

射谷 友里(いてや ゆり)と申します
十年以上前に赤川仁洋さん運営のWeb総合文芸誌「文華」に同名で投稿していました。もう一度小説を書くことに挑戦したくなりこちらで修行中です。感想頂けると嬉しいです。宜しくお願いします。

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