隣の家の女

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「昨日、絢子が料理教室1日で辞める夢みた」
その言葉に驚いた。先日、私に起こった出来事だったからだ。
由香は私の家の隣に住む幼なじみだ。たまに鋭い勘がある。
「まあまあ、そんなことより買い物楽しみだね」
今日は由香と買い物にきていた。私は服に興味がない。由香はお洒落でいつも私の服を選んでくれた。
ただ、私と会う時いつも奇抜というか変わった服を着ている気がする。それがお洒落なのだろう。LINEのプロフィールは綺麗系なんだけどな。
そんなことを考えていると、店についた。
彼女は服を物色し、私に渡す。
「服を選んでくれて、ありがとう。なんか私の友達になるために生まれたみたい」
「あはは、たしかに。服をいつも選んであげるなんてね」
数日後、私には異変が起きていた。服がおかしいと職場で馬鹿にされている。
それでも私は由香が選んでくれた服を着続けた。
ホラー
公開:20/08/30 11:22
更新:21/06/05 21:29

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