時間に追われるお姫様

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「あぁ、もうどうしましょう。あと5分しかないなんて」
お姫様はとても焦っていた。
結婚を約束した王子様が時間を過ぎても来ないのだ。

お姫様はお付きの女に言った。
「王子様からの連絡はまだないの?」
「はい、ございません」
侍女もおろおろしながら申し訳なさそうに言った。

その時、遠くから白馬に乗ったお王子様がやってくるのが見えた。

お姫様はほっと胸をなでおろすと同時に、
『なぜ馬を走らせないの、早くしないと間に合わないじゃないの!』
と心の中でなじった。
『私の存在自体が終わるのよ!』
王子様はゆっくりと馬を進めていた。

「だめだ、もう間に合わないわ!」
お姫様の悲痛な叫びが部屋にこだました。

その時大きな鐘の音が聞こえた。
「時間です。資格を喪失しました」非情な声が城内に響いた。

レンタルお姫様の時間は終わったのだ。
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公開:20/08/30 09:52

わんにゃん( 大阪・京都 たまに東京 )

人生3度目の小説への挑戦です。最初は中高生の時でした。

R2.8.29 初めての利用から数日ですが、コメントされる喜びとコメントする楽しさが分ってきました。こじんまりとしたSNSみたいでいい雰囲気ですね。

フォロー返しは必ずします。コメント返しもします。

【入院】10.29(木)から心臓冠動脈バイパス術で入院します。術日は11.2(月です。
【手術】成功しました。皆様からの応援の賜物と厚く感謝申し上げます。心臓ICUから通信許可出ましたv
【退院】11.14(土)退院。応援有難うございます。ご心配おかけしました。
【他サイト】エブリスタhttps://estar.jp/users/581438913

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