真夜中のコンビニ
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それは些細な勘違いから始まった。
俺は彼女に「約束のコンビニで俺が待っているから」と電話で伝えた。
だが、彼女の方はコンビニで俺が折れ曲がった姿勢で待っていると聞こえたらしい。
だから、コンビニに着いた彼女は開口一番、「なんで折れ曲がっていないのよ」と俺を罵倒したのだ。
だが、ちょっと待て。ここで想像して欲しい。
真夜中のコンビニの前で折れ曲がった姿勢で立っている男性の姿を。
そんな男性がいたらきっと周囲の住人はこんな憐みの言葉を口々にするだろう。
「まあまあ、お若いのに腰痛で苦しんでいるのね。可愛そうに」
「ママ、あそこのお兄ちゃん」
「見ちゃ駄目。きっと、あの人にも事情があるのよ」
だから、俺は彼女にこう言ってやった。
「そんな人間離れした格好、出来る訳ないだろ」
でも、彼女は「簡単じゃない、ほら」
彼女は自身の頭とお尻をくっ付けた。
あっ、そう言えば、俺の彼女、ヨガの講師だった。
俺は彼女に「約束のコンビニで俺が待っているから」と電話で伝えた。
だが、彼女の方はコンビニで俺が折れ曲がった姿勢で待っていると聞こえたらしい。
だから、コンビニに着いた彼女は開口一番、「なんで折れ曲がっていないのよ」と俺を罵倒したのだ。
だが、ちょっと待て。ここで想像して欲しい。
真夜中のコンビニの前で折れ曲がった姿勢で立っている男性の姿を。
そんな男性がいたらきっと周囲の住人はこんな憐みの言葉を口々にするだろう。
「まあまあ、お若いのに腰痛で苦しんでいるのね。可愛そうに」
「ママ、あそこのお兄ちゃん」
「見ちゃ駄目。きっと、あの人にも事情があるのよ」
だから、俺は彼女にこう言ってやった。
「そんな人間離れした格好、出来る訳ないだろ」
でも、彼女は「簡単じゃない、ほら」
彼女は自身の頭とお尻をくっ付けた。
あっ、そう言えば、俺の彼女、ヨガの講師だった。
公開:20/06/20 11:10
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