肉球ブレーク

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WanWanドームでワンダードッグスとミーティアキャッツが野球をしていた。
試合は本拠地で後攻のパワータイプ揃いなワンダードッグスが有利だと思われていた。しかしミーティアキャッツが軽やかな動きで巧みに守備をこなす。特に外野まで飛んだ打球を華麗にキャッツしていた。
七回制の試合で六回までゼロが並ぶ。イラつきを隠せないワンダードッグスのプレイは荒くなっていた。一方のミーティアキャッツも試合から気が反れ始めていた。
そこで審判が最終回にタイブレークならぬ肉球ブレークを導入した。ノーアウト一塁二塁という状況で、ボールに変えて肉球でプレイするという特別ルールだ。
七回表、ミーティアキャッツが小技を繰り出した。バントとスクイズで泥棒猫の如く一点をもぎ取ったのだ。
その裏、ワンダードッグスが一打逆転サヨナラを狙いバットを振り回す。結果は内野フライ三つでゲームセット。彼らは吠えた。
「低反発で飛ばゎん!」
その他
公開:20/06/19 23:40
飛べない肉球 スクー 祝!プロ野球開幕!

壬生乃サル

まったり。

2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)

壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)

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