0
2
目を覚ますと、薄暗く湿った部屋にいた。
見渡すと同じように連れてこられたのだろう、他にも部屋に数人いるのが分かる。
抵抗する様子もなく、顏の筋肉は弛緩しきっており、口から血の混じった唾液を垂れ流しているようなヤツまでいる。
ドアを開け入ってきた男はどういうわけか服を着ていなかった。
隣で力なく呻いているヤツの前で足を止めると、仕事でも始めるかのように手際よく彼の首を斬り落とし、飛び散る血液を掌に溜めた。
変態男の猟奇的趣味なのか、非人道的な人体実験なのか、大量の血液が必要なのだろう、絶命した彼の体を傾け、最後の一滴まで血液を絞り出そうとしているようだ。
男は俺の方を向き、「次はお前だ」と言わんばかりに口角を吊り上げる。
心臓が大きく波打ち、鼓動が速まる。
恐怖のあまりうまく呼吸をすることができない。
男は目を閉じ、髪をかき分け進む指の感触を楽しむように洗髪を始めた。
見渡すと同じように連れてこられたのだろう、他にも部屋に数人いるのが分かる。
抵抗する様子もなく、顏の筋肉は弛緩しきっており、口から血の混じった唾液を垂れ流しているようなヤツまでいる。
ドアを開け入ってきた男はどういうわけか服を着ていなかった。
隣で力なく呻いているヤツの前で足を止めると、仕事でも始めるかのように手際よく彼の首を斬り落とし、飛び散る血液を掌に溜めた。
変態男の猟奇的趣味なのか、非人道的な人体実験なのか、大量の血液が必要なのだろう、絶命した彼の体を傾け、最後の一滴まで血液を絞り出そうとしているようだ。
男は俺の方を向き、「次はお前だ」と言わんばかりに口角を吊り上げる。
心臓が大きく波打ち、鼓動が速まる。
恐怖のあまりうまく呼吸をすることができない。
男は目を閉じ、髪をかき分け進む指の感触を楽しむように洗髪を始めた。
ミステリー・推理
公開:20/06/20 18:44
更新:20/06/23 22:02
更新:20/06/23 22:02
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます