親父は今日も俺を殺しにやってくる

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「おーい、博之~。どこにいるんだぁ~?」
親父は陽気な声で俺を呼ぶ。
でも、俺は息を殺して震える自身の身体を両手で抱きしめ、襖に身を潜める。
(恐い恐い恐い恐い! 誰か助けて!)
母さんは今、買い物に行っていて家にいない。よりによってこんな時に。
「ここかなぁ?」
と音の方向からして向かいの襖を開けたんだろう。
「なんだ、いないのかぁ……じゃあ一階かなぁ?」
その言葉に安堵した瞬間、
「みぃ~つけた! なんだぁ、ここにいたのか。探したんだぞ?」
「ヒィッ!」
(死にたくない死にたくない死にたくない!)
俺はガチガチと恐怖で奥歯を鳴らす。
「約束は約束だからな、博之。おまえは男だろ?」
そう言った親父の顔は恐かった。
親父が俺に背を向ける。
「ゔぁあぁぁあーーーーーー‼︎」
瞬間、俺は死んだ。




俺はオセロやトランプで親父に負ける度に罰ゲームで親父にオナラの臭いをかがされている。
その他
公開:20/06/19 13:00
更新:20/06/19 13:42
日常 家族 父親 息子 遊び

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