真夜中のコンビニ
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真夜中のコンビニに妖怪人間がやって来た。
「ああ、早く、人間になりたい」
「はいはい、人間になりたいのですね。ありますよ。人間にナ~ル」
「何ですか。それは?」
「その名の通り、人間になる薬です。・・・と言っても試供品です。実際に効果が出るかどうかは個人差があります。用法・用量を守って正しく使って頂ければ幸いです。先日も狼が薬の服用を途中で辞めたせいで中途半端な狼男になってしまいました。他にも魚達に与えたら半魚人や人魚になってしまいました」
「それって欠陥品なのでは?」
「人聞きが悪いですね。別に要らないならいいんですよ、私は。残ったのもあと一本だけだし」
「いや、ぜひ、分けて下さい。おいくらですか」
「5000万円です」
「くそ~、人の足元を見やがって」
「人の足元って、あんた妖怪だろうが」
「買うの、買わないの、どっち?」
「勿論、買うよ。恐ろしい人間だ」
「それが君のなりたいものさ」
「ああ、早く、人間になりたい」
「はいはい、人間になりたいのですね。ありますよ。人間にナ~ル」
「何ですか。それは?」
「その名の通り、人間になる薬です。・・・と言っても試供品です。実際に効果が出るかどうかは個人差があります。用法・用量を守って正しく使って頂ければ幸いです。先日も狼が薬の服用を途中で辞めたせいで中途半端な狼男になってしまいました。他にも魚達に与えたら半魚人や人魚になってしまいました」
「それって欠陥品なのでは?」
「人聞きが悪いですね。別に要らないならいいんですよ、私は。残ったのもあと一本だけだし」
「いや、ぜひ、分けて下さい。おいくらですか」
「5000万円です」
「くそ~、人の足元を見やがって」
「人の足元って、あんた妖怪だろうが」
「買うの、買わないの、どっち?」
「勿論、買うよ。恐ろしい人間だ」
「それが君のなりたいものさ」
公開:20/06/19 22:36
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