引き継がれた記憶

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 一番星が弾けた。
 砕けた破片が二番星にあたって、火山が噴火。そうして発生した溶岩がミチコを生んだ。
 ミチコは生まれてすぐにおじいさんになって、けれど年を取らず背だけが縮んだ。
 ミチコが気付いた時にはもう、三番星の崩壊が始まって、四番星が大きく口を開けて待っていた。
 五番星に夜が来ている間に、六番星ではゲームが発売された。
 七番星での仮想の生活を描いたそのストーリーは、八番星では大不評で、そうこうするうちに、九番星に朝が訪れた。
 十番星が見たのは、そういう夢だった。
SF
公開:20/06/19 21:45

草方良月( 日本、東京 )

はじめまして(^^)   くさかた よしつき と申します。
本が好き、特に小説が好きで、いつしか自分でも書いてみたい……!という思いが募るようになりました。

ほそぼそとですが、noteやTwitter、ブログもやってます♪

(Note)  https://note.com/yoshitsuki_novel
(Twitter)  草方良月@書いてるときは無我夢中 (@kurrosi_ocean)
(ブログ)  それでも書くのが好きだから (https://kurossi-ocean.com/)

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