真夜中のコンビニ
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真夜中のコンビニに行って見た。
ウイーン
「なんだこれは」
そこには広大な日本庭園が広がっていた。
だが、よく見るとそれは本物そっくり精巧に作られた箱庭だった。
「んっ?」
私は箱庭の中に気になるものを見つけた。
それは若い頃の私の両親だった。
「フォ、フォ、フォ、驚きましたかな」
背後から声を掛けられた。
「これは記憶の箱庭と言うんですよ。ああ、申し遅れました。私、こう言う者です」
その男から貰った名刺には「黒猫商会 商品課 フラン」と書かれていた。
「この記憶の箱庭は記憶の改ざんをするために使用するものなのです」
「そんな事が可能なのですか」
「ええ、可能です。記憶と言うのは案外、いい加減な物なのですよ。だから、あなたは先ほどその人形を見て自分の両親だと認識した。違いますか」
「そんな人道に外れた事が許されるのですか」
「何を仰います。コンビニとは「何でもあり」が売りのはずですよ」
ウイーン
「なんだこれは」
そこには広大な日本庭園が広がっていた。
だが、よく見るとそれは本物そっくり精巧に作られた箱庭だった。
「んっ?」
私は箱庭の中に気になるものを見つけた。
それは若い頃の私の両親だった。
「フォ、フォ、フォ、驚きましたかな」
背後から声を掛けられた。
「これは記憶の箱庭と言うんですよ。ああ、申し遅れました。私、こう言う者です」
その男から貰った名刺には「黒猫商会 商品課 フラン」と書かれていた。
「この記憶の箱庭は記憶の改ざんをするために使用するものなのです」
「そんな事が可能なのですか」
「ええ、可能です。記憶と言うのは案外、いい加減な物なのですよ。だから、あなたは先ほどその人形を見て自分の両親だと認識した。違いますか」
「そんな人道に外れた事が許されるのですか」
「何を仰います。コンビニとは「何でもあり」が売りのはずですよ」
公開:20/06/18 06:40
更新:20/06/18 15:03
更新:20/06/18 15:03
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