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深夜、月に照らされた廊下を勝が忍び足で進んでいく。どこに行くんだろう?私もこっそり後をつける事にした。
勝は蔵で松吉さんの遺品をごそごそと漁っている。松吉さんが亡くなったばかりだと言うのにこの男は何を探しているんだ?
「畜生!権利書はどこだ!」
勝は権利書とやらを探しているらしい。ああ、私の足元にあるこの紙切れの事か?
お~い、勝。それならここにあるぞ。
「誰だっ!…って、爺さんが買っていた猫かよ…」
何だ?私では不服か?
「どっかいけよ!」
あ~あ、そんなに邪険にしていいのかな?
私は権利書とやらを咥え、蔵を出た。
あっ!そうそう勝。お前の後ろに包丁を持った高子さんがいるから気を付けて…って、もう遅いか。
人間達は何で私の声に耳を貸してくれないんだろう?私がいくら話しかけても「空耳」の一言で終わらせてしまう。
あ~あ、私の言葉が分かる人がいれば、この殺人事件の真相も一発なんだけどな~。
ミステリー・推理
公開:20/06/18 18:44
ミステリーの定番 あのワンシーンを猫視点で

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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