真夜中のコンビニ

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「ねえ、田中君。賞味期限チェックは終わったの」
「今、やっている最中です」
「何ジロジロ私の事を見ているのよ。私の顔に何かついてる」
「いや~、先輩の賞味期限っていつまでかなって。確か、まだ独身でしたよね。なんで結婚しないんですか」
「それは人の勝手でしょ」
「でも、先輩って見た目はそれほど悪くないですよね。性格は多少、難がありますが、一般女性と比べれば優良物件の上位の方だと思うんです。だとすると何が結婚の妨げになっているのかなって」
「田中君、私を勝手に査定しないで貰えるかな」
「もしかして先輩って結婚相手に求めるハードルが高いんじゃないですか。高身長、高学歴、高収入みたいな。仮にそんな人が世の中にいたとしても出会うチャンスは一生ないと思うんです」
「そうかもね」
「だったら、いっそのこと僕と付き合いませんか」
「はいっ?」
「僕なら先輩の事、この肉まんみたいに包み込んであげられますよ」
公開:20/06/15 23:04
更新:20/06/16 10:23

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