真夜中のコンビニ

真夜中のコンビニ、休憩室にて
「ねえ、ねえ、さやかはどんな男性が好きなの？私は断然、ソース顔」
「ええ～、加奈子ってそう言う男性が趣味だったの。私は醤油顔の方がいいな」
「へえ～、意外。それでさやかはどんな男性が好きなの？」
「ソーダ―顔かな」
「ソーダ―顔？なにそれ」
「ええとね、例えば、この雑誌の隅に載っているこの男性かな」
「・・・なんて言うか、ひと昔前のイケメンって感じよね。でも、この男性、どこかで見たことがある気がするのよね。どこで見たんだっけ」
「確かにどこかで見た気がするわ。どこで見たんだろう。あっ、もしかして俳優の渡辺じゃない」
「そうかな。どちらかと言うとお笑い芸人のロッシーにも似ている気が・・・あっ、そうだ、思い出した。この男性、さやかの実家で会ったさやかのお父さんよ」
「確かにそうだわ。さやかのお父さんよ。間違いない」
「あっ、ばれちゃった。てへっ」