真夜中のコンビニ

コンビニ歴２５年の山口店長は語る。
「真夜中にコンビニのバイトをする奴等って、大抵、お金は無いけど大きな夢を持っているんです。一番多いのは役者、次はお笑い芸人かな。まあ、平たく言えば、底辺からスターへ成り上がりたい奴等って事。
でも、そう言う奴等って世間から変人や非常識のレッテルを貼られているんです。実に悲しい事だ。だから、私は皆に言っています。「自分自身のプロデュース力を磨け」と。
私は経営と人材育成は似ていると思っているんです。手持ちの商品の長所と欠点を洗い出し、どこを伸ばし、どこを切るかを考える点ではね。
自分では欠点だと思っている事でも、とことん突き詰めれば、それはアピールポイントに変わるんです。例えば、この辛いカレー。それ単体では見過ごされますが超激辛カレーと辛さを誇張しただけで急に注目されます。人生もそんなちょっとしたことで転機を迎えるのです。だから、奴等には腐らないで欲しい」